通学に比べて普通自動車免許を短期間で取得できると知られる合宿免許。 各教習所が、取得に必要なカリキュラムを効率よくスケジューリングしてくれているため、「あまり免許取得に時間をかけたくない」「せっかくの夏休みや、春休みに免許取得しよう!」とお考えの方にはうってつけですね。
でも、実際に合宿免許を最短で卒業しようと思った時、最低何日かかるのかご存知でしょうか。 また、どのようなカリキュラムがどのように行われているのか、よくわからない方も多いでしょう。
そこでこの記事では、合宿で普通自動車免許を取得できる最短日数と、必要スケジュール、最短卒業の秘訣をご紹介いたします!
まず最初に、合宿免許の概要と取得までの最短日数・スケジュールを解説いたします。
「一発試験」と呼ばれるている方式もありますが、一般的に免許を取得しようと思った時、教習所を利用することと思います。 この教習所とは自動車教習所のことで、運転免許が実際に交付される試験会場や運転免許センターとは異なります。しかしながら対象免許取得のために必要な技能・学科を修得するための場であり、道路交通法第九十九条に基づいて指定を受けている機関となります。また、教習所の卒業生は免許取得の際に必須の技能試験を免除されることとなり、視力や聴力検査といった適正試験および学科試験の突破のみが課されることとなります。多くの方々にとって、指定教習所を使うことが免許取得までの最短ルートであることは疑いようがありません。
この教習所、「通学」と「合宿」とで通い方を選べます。
通学は文字通り教習所に通うことで、自分の空いている時間を活用してカリキュラムを受講していくこととなります。 後述しますが取得までの受講時間や教程は決まっており、その全てを修得しなくてはなりませんが、自分自身の予定と相談しながら受講日程を組むことができるため、仕事を持っていたり家事に専念されたりしている方々でも、比較的続けやすい形態です。
一方でコマ切れで修得することとなるため、早くても1か月、だいたいの方が2か月程度免許取得までに時間がかかってしまうもの。修得した内容を忘れないようにしたいところです。また、「いつまででも通い続けられる」というわけではありません。通学期間は最初の学科講習から9か月以内とされていること。また、仮免許にも6か月の有効期限があることから、のんびりと構えていたらイチからやり直さなくてはならなくなった・・・といったケースを稀に目にします。
では、合宿免許とはどのようなものなのでしょうか。
こちらも文字通り合宿しながら免許取得を狙うものとなりますが、各教習所が免許取得のために必要な技能・学科講習を効率的にスケジュールを組んでくれます。道路交通法では教習所において運転練習できる時間を定めているのですが、この時間を考慮したうえで
まとまった期間、指定地域・施設で泊まり込みが必要となりますが、その分集中して講習を受けることができ、取得までの日数は通学と比べてがぜん短くなります。「就職までに空いた時間で免許を取得しておこう」「長期休暇を利用しよう」という方は、ぜひ合宿免許をご利用ください。<
なお、前述した指定自動車教習所とは異なる、非公認教習所も存在します。
こちらは一発試験を目指す方々のためにある教習所で、公式に定められたカリキュラムを必ずしもこなす必要はありません。その代わり教習所を卒業すれば免除される技能試験を免許取得前に受けなくてはなりません。
よく、「卒業まで最短14日から!」などという謳い文句を見たことがありませんか? これは、AT車限定普通免許の合宿での最短卒業日数です。
AT車限定普通免許の場合、早ければ入校日から数えて7日目に修了検定を受けて仮免許交付、その後路上講習を経て14日目に卒業というパターンを「最短」と指します。MT車の場合はAT車限定よりもカリキュラムが3時限分増えることから、最短卒業は16日間となります。
なお、具体的なカリキュラム内容は下記の通りです。
◆AT車
第一段階:技能講習は12時限,学科講習は2~10教程
◆MT車
第一段階:技能講習は15時限,学科講習は2~10教程
なお、第二段階は路上における技能講習および学科講習となり、AT車限定もMT車も同様です。 いずれも19時限行われます。また、学科講習は11~26教程です。
先ほど「道路交通法で運転練習できる時間を定めている」と述べましたが、第一段階での最多乗車は2時限、第二段階では3時限となっております。 学科講習自体は特に制限はありません。
ただし気をつけたいのが、この「最短」は教習所や地域・時期によって異なる、ということです。 教習所は年中無休ではありませんから休校日を設けています。基本的に合宿は教習所側がスケジュールを組むため休校日と被らないように合宿日程が組まれはしますが、これは絶対ではありません。 また、土日祝日は運転免許試験場がお休みになるため、修了検定を経ていたとしても仮免許が発行されず、平日に持ち越しとなります。 そのため、実際の「卒業までの最短日数」は、合宿免許くりっくのコールセンター(TEL:0120-439-355)へお問い合わせ頂いても、もちろんお調べさせて頂きます。年中無休(9:00-21:00)で営業しておりますので、ぜひご利用くださいませ!
なお、普通二輪・大型二輪、あるいは大型自動車など、免許の種類によっても最短日数は異なってきます。とりわけこれらは普通自動車免許を所有しているかどうかで変わってくるので、各教習所にお問い合わせください。
合宿免許が終わったからと言って、すぐに免許が取得・・・というわけではありません。 運転免許試験場(運転免許センター)に赴き、適正検査、そして学科試験を突破することで初めて免許の交付となります。 この学科試験は、○×式問題が95問(文章問題90問各1点、イラスト問題5 問各2点、計95問100 点満点)出題されます。回答時間は50分、90点以上が合格です。なお、合宿免許では当然ながら、繰り返し学科試験の対策が行われ、模擬試験を受けられます。そのため、学科試験対策も合宿ならバッチリと言えますね。
なお、指定教習所を卒業していない場合は、学科試験と併せて技能試験を突破しなくてはなりません。
この学科試験は、ご自身がお住まい(または住民票のある)都道府県指定の運転免許試験場で受ける必要があります。また、受験当日は下記のものが必要となるので、必ず持参しましょう。
なお、教習所が発行した卒業証明書には有効期限があります。卒業検定に合格した日から数えて1年以内となり、これが過ぎると技能試験は免除されなくなってしまいます。
また、受験手数料は取得したい車種によって異なります。普通自動車免許であれば1,750円です。免許証交付手数料は一律で2,050円となります。
ちなみに適性検査とは、免許取得の要件を満たしているかどうかの身体チェックがメインとなります。これは教習所入校の際に行うことがほとんどですね。
例えば視力は、普通車・二輪の場合は両眼で0.7以上、かつ片眼がそれぞれ0.3以上。片眼の視力が0.3に満たない、もしくは見えない場合は両眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上あることが求められます。聴力検査では10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえることが必要です。
最後に、よくある合宿免許に関する質問とその回答をまとめてみました!
ご安心ください。結論から言うと、参加者の8~9割が最短で合宿免許を卒業しています。 とは言え、当然ながら「ただ参加すれば受かる」というわけではありません。
合宿免許を最短で卒業するためには、仮免取得のための「修了検定」と最後の「卒業検定」を一回で合格する必要があります。 さらに所定の講習を修得することが求められているため、教習所で定められた時限に適切な学科教室で講習を受けることも大切です。「寝坊してしまい、講習を受けれなかった」なんてことになっては、時間を無駄にすることに繋がってしまいます。最悪、1週間以上の延泊となるケースも・・・ ちなみに講習スケジュールは教習所が事前に各都道府県の公安委員会に届け出ることで実現しているため、個人の都合で追加したり変更したりすることはできません。
これらを防ぐためには、何よりも入校時のオリエンテーションでの話をよく聞く・配布されたスケジュール表や教室割り当て表をよく確認することが大切です。また、ただ漫然と受講するのではなく、しっかりと内容を理解して、わからないことは積極的に質問していきましょう。
なお、追加講習を受ける場合や、宿舎の延泊の際には別途手数料が発生するケースもあります。
ただし当サイトでご紹介しているプランには「保証」が含まれており、保証の範囲内であれば追加料金等はかかりません。
※各教習所ごとに保証内容や対象年齢が異なります。
一日に運転練習できる時間は制限があるため、一日中運転のやりっぱなし・・・ということはありません。 しかしながら合宿免許の利点は「効率よく」!最短での免許取得ルートが敷かれている関係上、基本的には午前中・午後でめいっぱい技能か学科の講習が入ることとなります。
そのため、起床や就寝時間にもよりますが、自由時間は一日だいたい数時間程度と認識しておきましょう。 また、より早く卒業するためにも、プライベートの時間も自習を優先したいところですね。
合宿免許は最短で卒業できる、ということが一つの売りですが、同時に費用面でも通学に比べてお得なことがほとんどです。
期間や地域にもよりますが、免許取得までにかかる費用は通学に比べて、数万円程度お安くなります。
また、合宿免許には講習費と宿泊費・教材費用の他、朝昼晩の食事代や自動車学校の交通費もコミとなっており(当サイト紹介プラン)、事前に支払ってしまえば後はこれといってかかる費用は免許交付当日以外にありません。
※仮免許試験手数料、仮免許証交付手数料は別途教習所にお支払いいただきます。
さらに、合宿は「免許取得」という共通の志を持った人々が、ともに生活する場となります。 そのため励まし・支え・時には競い合える仲間とともに合宿免許を過ごすことができるでしょう。
合宿免許は最短「AT車14日~(またはMT車16日~)」と言及しましたが、言い換えれば絶対にこの日数は教習所で過ごさなくてはなりません。そのため、とにもかくにも体調管理は万全にしておきましょう。
合宿費用は地域差が出やすく、「家からちょっと遠いけど安いところにしよう」と選ぶ方もいらっしゃるでしょう。 そんな慣れない土地ではちょっとしたことで不調になりやすく、またホームシックにかかってしまうケースも見られます。
しっかりと睡眠や栄養を取ることはもちろん、また普段から使っている薬がある方は必ず持参してください。 また、確かに自習も大切ですが、気分転換できるものなども多少は持ってくるとストレスフリーで過ごせます。
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